股関節の硬さが腰痛の原因に!?
日々施術を行っていると患者様から色々な質問をいただきます。
先日こんな質問をいただきました。
なぜ先生は腰を揉まないのに腰の痛みが取れるのですか?
そう、僕は腰が痛い患者様に対して腰を揉むことはありません。
今回はこのテーマについてお話ししていきたいと思います。
腰痛の本当の原因
腰痛の原因は腰には無い
なぜ私が腰痛の方に腰を揉まないのかというと、『腰痛の原因は腰には無いから!』です。なので腰を揉んだり、腰に針を打ったり、コルセットをしたり、湿布を貼っても意味はなく、すぐに痛みが戻ったり、痛みが取れないのです。むしろ固まっている腰の筋肉を無理に緩めようとマッサージを行うとむしろ揉み返しや、腰痛の悪化を招くこともあります。
『じゃぁ、腰痛の原因はどこにあるんだよ!?』と思われますよね?腰痛の原因はズバリ『股関節の硬さによる、腰椎の動きすぎ』です!
ちょっと難しいかもしれませんが、簡単にいうと腰椎の関節が過剰に動きすぎているから腰が痛いのです!そしてその腰椎の動きすぎは股関節の筋肉が固まってしまうことによって生じているということなのです!
腰椎の動きすぎで腰が痛くなる?

関節が動きすぎて痛みが出るとはどういうことでしょうか?みなさんの手首の関節で実験してみましょう!手首を下に倒していってください。するとこれ以上動けなくなる場所で動きが止まりますよね?さらにそれ以上に手首を無理に倒そうとすると関節が痛くなってくるはずです。これが可動域がオーバーした状態です。これが腰の関節で起こると腰痛になってしまうのです。
みなさんが痛みを感じている腰は、厳密にいうと腰椎という骨・関節です。この腰椎は5つの椎骨(背骨)と椎間板というクッション材の関節でできています。この関節は前に倒れたり、横に倒れたりするのはある程度可能(屈曲45度・伸展35度・側屈25度)なのですが、回旋の可動域が5度しかない関節なのです。腰椎は5つで5度ですので1関節1度しか動きません。1度動く関節って、それはもうほぼ動かない関節ということです。なので先ほどの手首の関節を動かしすぎた時のように、関節が1度動いたら、もう関節は動けずいっぱいいっぱいの状態で、すぐに痛みが出てきてしまうということなのです。
もちろんこの腰椎の動きすぎた状態は、関節に圧力はかかっていますが、特に損傷しているわけではありません。なので病院でレントゲンやMRIやCTを取っても異常は見られません。さらに腰椎が動きすぎている、といっても腰椎が可動域の1度を超えて2度動いているなんて、目視では全くわかりませんから異常は検出できないわけなのですね。
腰椎の動きすぎは股関節が硬いから?

ではそもそもなぜ腰椎が動きすぎになってしまうのでしょうか?それは本来動くべき股関節が硬くなっているからです。この股関節は人間の体の中で最も可動域のある関節です。なので人間の動きや動作の際は必ずこの股関節が大きく動いて、動作を実現しています。ですがこの股関節が姿勢の歪みや不良姿勢などにより固まってしまうと、体は動けなくなってしまいますよね。その際に無理に動こうとすると、一つ上の関節である腰椎が過剰に動こうとして、腰を痛めてしまうわけです。
なのでこの股関節の周りの筋肉の硬さが腰痛を作っている原因と言えるわけです。
ですから腰が痛い時に腰を揉んだり、針を打ったりしても、意味はなく、本当にアプローチしないといけないのは股関節を固めている筋肉であるということなのです
腰を揉むと腰痛が悪化する!!??
ガチガチになった腰の筋肉を緩めようとして、腰をマッサージしたり、ストレッチするとむしろ腰痛を悪化させたり、揉み返しなどの原因となることもあります。それはなぜかというと、『腰の筋肉は腰を守るために固まっているから』です。そもそもなぜ腰の筋肉がガチガチに固まってしまうのか考えていきましょう。先ほどお伝えした通り、腰痛はまず股関節の周りの筋肉が硬くなり、股関節が動かなくなります。その後その股関節の動きをカバーするために腰椎が動き出し、腰に痛みが生じてきます。その際に腰はこれ以上腰を痛めないように腰の筋肉を固めて腰を守ろうとします。だから腰痛の方は腰がガチガチに固まっているのです。なので無理に腰をマッサージして筋肉を緩めてしまうと、腰がまた過度に動き始めてしまいますから、さらに痛みが増すことがあります。加えて、力が入っている筋肉を無理やり伸ばそうとすると腰の筋損傷や関節組織を損傷してしまい、揉み返しなどの原因にもなってしまいますので安易に腰をマッサージするのは注意が必要です。腰痛では腰の筋肉は、あくまで二次的に硬くなってしまっているだけなのです。だから腰を揉むのではなく腰を固めてしまっている原因の股関節の硬さをとることで、自然と腰の緊張は改善し痛みが取れていくのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は『腰痛の本当の原因は股関節の硬さから?』というテーマで解説してまいりました。
まず腰痛はもともと動けないない腰椎という関節が無理に動きすぎて、痛くなっているということをお伝えしていきました。そしてその動きすぎの原因は、本来可動域の広い股関節が固まってしまい、その状態で無理に体を動かそうとして、股関節の一つ上の関節である腰椎が動きすぎてしまうことで腰椎に負担をかけているということをお伝えいたしました。なので、腰が痛い時は腰を揉んだり、針を打ったり注射を打ったりするのではなく、股関節を固めている筋肉を緩める必要があるということです。
次回は股関節が固まってしまう原因は足のアーチが原因?というテーマでお伝えしていきます。